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2023.02.01 事故で保険を使っても次の年に保険料がアップしない自動車保険

事故で保険を使っても次の年に保険料がアップしない自動車保険
目次

① お客様の為に保険料を下げる提案をする代理店がなぜ少ないのか?

② 自動車保険の割引率の仕組み

③ 事故で保険を使っても翌年に保険料が上がらない裏技

④ もっとお得な裏技その1

⑤ もっとお得な裏技その2










① お客様の為に保険料を下げる提案をする代理店がなぜ少ないか?

『事故で保険を使っても次の年に保険料がアップしない自動車保険ありますよ』

これは、私が使ってるアプローチトークですが、今日は保険の裏側のお話

①保険料が高くなってもいいから補償を大きくしたい
②事故が起こったときに困らないのなら保険料は安い方がいい

さて貴方はどちらでしょうか?

確かに補償を大きくしておけば安心は買えますが当然保険料はアップします
どこで線を引くのか?が大切だと思いますが、線の引き方を間違っていないでしょうか?

保険を掛けなくても困らない補償に保険料を払う割に、必要な補償がついていないプランになっている事が多いように思いますが、無駄な補償を削除し必要な補償をプラスしてプランニングしなおした場合、ほとんどのケースで保険料は下げれます


私はお客様の保険のプランニングをする際に、『なるべく安い保険料で無駄の無いプランを組む』ってスタンスで仕事をしていますが業界ではどうなのでしょうか?

私は保険業界に入って18年以上になりますが、お客様の加入している自動車保険の保険証券を拝見する機会は当然多いです

ところが、今までお客様の既加入の保険証券を拝見し、「このままのご契約内容で何も問題ないですよ!」と言って証券をお返ししたのは、18年間でただの一度もございません

大抵は無駄な補償がついていますし、よくあるのは「無駄な補償が付いている割には必要な補償が付いていないケース」

こういった契約内容を見直すと、保険料は下がったけど補償内容は良くなったと喜んでいただけます


そもそも保険代理店の手数料収入といえばお客様からいただく保険料の数パーセント、つまり保険料が増えれば手数料も増え、保険料が減れば手数料も減ります

自動車保険においては等級によっても手数料率が変わるため一概には言えませんが同じ条件であれば保険料が多いほど手数料は増えます

自動車保険の場合、無事故であれば等級が進み割引率が高くなるので保険料は年々安くなっていきます

減った保険料分を新規契約でカバーして、それ以上に新規契約を取っていかないと契約高は増えません

その為、保険会社及び代理店において『単価アップ』という考え方が生まれてきます

つまり更改の際に補償を増やして保険料の減額を少しでもカバーしようって事


保険会社によって表記は違いますが、更改申込書には『前年同条件プラン』の他に”前年同条件プラン”に少しずつ補償を増やしたプランがいくつか表示されています

私にとっては全く不必要な表示なのですが・・・・・

契約時にヒアリングをした上でベストなプランニングをしているので、家族構成や生活環境が変わらない限り契約内容を変更する必要がないからです

前年に保険料アップを抑えるために意図的に補償を減らしていたのなら別ですが、契約内容を変えなきゃいけないってことは『前年のプランニングは何だったの?』ということになるのではないでしょうか

周りの代理店を見ていても、単価アップを意識していない代理店は少ないように思います



② 自動車保険の割引率の仕組み

自動車保険の等級は通常6等級からスタートし、無事故で1年経過すれば等級がひとつ増え、3等級ダウン事故で保険を使えば等級は3つ減ります

・3等級ダウン事故:一般的な交通事故(対人事故のみで支払いが自賠責保険の範囲内で済んだケースを除く)

・1等級ダウン事故:盗難・いたずら・落書き等で車両保険を使った場合

・ノーカウント事故:人身傷害保険のみを使用する事故や、ファミリーバイク特約や弁護士費用特約・代車費用特約のみを使用した場合は事故件数に数えず、等級には影響しません


等級別料率
※2023年1月現在の割増引率です
※保険会社によって若干違いはあります
※同居のご家族で11等級以上の保険があればセカンドカー割引が適用され7S等級スタートになります

スタート時
6S等級(全年齢補償)  割増3%

6S等級(21歳以上補償)割増3%

6S等級(26歳以上補償)割増3%

6S等級(35歳以上補償)割増3%

6S等級(年齢条件対象外)割増3%


更新時

1等級  割増108%
2等級  割増63%
3等級  割増38%
4等級  割増7%
5等級  割引2%
6F等級 割引13%
7F等級 割引27%  割引14%
8等級  割引38%  割引15%
9等級  割引44%  割引18%
10等級 割引46%  割引19%
11等級 割引48%  割引20%
12等級 割引50%  割引22%
13等級 割引51%  割引24%
14等級 割引52%  割引25%
15等級 割引53%  割引28%
16等級 割引54%  割引32%
17等級 割引55%  割引44%
18等級 割引56%  割引46%
19等級 割引57%  割引50%
20等級 割引63%  割引51%  

7F~20等級の割引率は更新時に前契約で無事故であったかどうかで割引率が変わります

無事故係数:左側の割引率(前契約が無事故で更新される方)
事故有係数:右側の割引率(前契約で事故で保険を使用し更新される方)

3等級ダウン事故だと更新時より3年間、1等級ダウン事故だと1年間右側の事故有割引率が適用されます(1年契約の場合)

例えば同じ10等級でも
前年9等級で無事故であった場合・・・・・10等級(割引46%)
前年13等級で3等級ダウン事故1回・・・10等級(割引19%)

割引前の保険料が年間10万円とすると
9等級→10等級の方 :54,000円
13等級→10等級の方:81,000円
このように同じ等級でも保険料には差が出てきます



③ 事故で保険を使っても翌年に保険料が上がらない裏技

一般的な自動車保険は1年契約ですが、私は必ず3年契約にしています


26歳以上の方が3年間無事故の場合

1年契約だと
6等級→7F等級→8等級→9等級

割引率は
+4% → △27% → △38% → △44%


3年契約だと
3年間6S等級(割引率は6S等級→7F等級→8等級)→9等級

割引率は
+4% → △27% → △38% → △44%


無事故の場合はどちらも同じですが、契約初年度に事故をしてその後無事故で経過すると

1年契約だと

6S等級→3等級→4等級→5等級

割引率は
+3% → +38% → +7% → △2%

割引前の年間保険料を10万円とすると4年間の累計保険料は、446,000円


3年契約だと
3年間6S等級(割引率は6S等級→7F等級→8等級)→5等級

割引率は
+3% → △27% → △38% → △2%

4年間の累計保険料は、336,000円(△110,000円)



つまり

1年契約でも3年契約でも1年目と4年目の保険料は同じですが、

4年間の合計保険料はかなり違いが出てきます



④ もっとお得な裏技その1
ここからは私が提案しているプランですが

3年契約で2年無事故で経過しているお客様に2年目が終わる直前に連絡を差し上げて、中途更改(契約を一度解約して再契約)の提案をしています

3年契約の最終年度は1年契約と同じ状態になります

残りの1年間が無事故であれば更新時に等級は3等級増えて9等級(割引44%)になりますが、せっかく2年無事故なのに残りの1年で事故で保険を使用すると翌年の更新時に5等級(割引2%)になります

なので

丸2年経過する日(応答日といいます)で一度解約して新たに3年契約をすれば3年目に事故をしても、新しい3年契約の初年度になるので翌年・翌々年の保険料は上がりません









⑤もっとお得な裏技その2

自家用乗用車には型式ごとに料率クラスが決まっています

車両保険・対人保険・対物保険・傷害保険

上記4項目について、車種ごとではなく型式ごとに1~9までの数字が付いています

この数字がその型式のお車の保険料の料率クラスとなり、数字が大きい方が高くなります


前年までの過去3年間に同じ型式のお車で自動車保険に加入された方が支払った保険料総額と、事故で支払った保険金の支払総額を比較し、一定割合を超えると翌年数字が上がり、一定割合より少ないと翌年数字が下がるシステムになっています(各保険会社共通の数字になります)


私がオススメしている3年契約の場合、契約の初日時点(保険始期と言います)の数字を3年間使いますが、翌年に数字が下がった場合、この数字は保険料に直結するので、そのままの契約を続けるより、一度解約して新たに再契約いただく方が保険料が下がる場合が出てきます


保険料がどうなるかは、実際に計算してみないとわからないので、弊社では翌月・翌々月に3年契約の2年目や3年目に入るご契約について全件試算して比較し、保険料が安くなるようであればご提案するという方法を取っています

場合によっては大幅に保険料が下がるケースも見受けられます


こんな提案をしている代理店は他には聞いた事がありませんが、こうする事でお客様の保険料アップを少しでも抑えることに繋がりますので、お客様には喜んでいただいています

貴方の保険担当者は如何でしょうか?

長々と書いてしまいましたが、最後までお読みいただき有難うございました